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【第5回目講義(初級編)】
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第5回目講義

干合について
 
(1) 干合の意味について
 
(2) 具体的な干合例と事象
 
(3) 干合理論について


支合について
 
(1) 支合の意味について
 
(2) 支合例について


三合について
(1) 三合になる関係
(2) 四柱命式表での通変星はどうなるのか。
(3) 三合して変化した通変星はどういう状態になるのか。
(4) 長生や墓の地支、あるいはそこから出た蔵干通変星はどういう状態になるのか
(5) 地支三合例と診断のポイント
 (6) 月支につらなる三合とそうでない三合の診断ポイント
(7) 三合している命式の留意事項


方合について
(1) 方合になる関係
(2) 一行気得格について
(3) 四柱命式表での通変星はどうなるのか。
(4) 地支方合例と診断のポイント
(5) 方合と三合を交えたような命式はどう見るのか。



   3 三合について

  三合とは、四柱命式内にある三つの支がそろって手をつなげば三合会局
 するといい、三合しますと、その五行の団結力は強くなって、その五行のエ
 ネルギーは非常に強まると見ます。 
 それでは、どういう場合に三合するかと言えば、次の表のようになります。

三 合 す る 地 支 三合会局 五行変化の説明
長生 帝旺  墓 
 未  四正「卯」は木のため、乙になる。
 戌  四正「午」は火のため、丙になる。
 丑  四正「酉」は金のため、辛になる。
 辰  四正「子」は水のため、壬になる。







  地支三合とは、命式のなかに、長生、帝旺、墓に該当する地支がそろえ
 ば、その帝旺に該当する五行が強まるとします。
 人の一生の重要なポイント(生まれること、最盛期を迎えること、死んで墓に
 入ること)が結束することであり、親・子・孫の団結ともみ、3個の地支が合
 体して帝旺の因子の五行に変化し、「局を成す」といいます。

 上記の表で見ますと、

(1) 甲の干から
  ◇ を見ますと十二運は長生
  ◇ を見ますと帝旺
  ◇ を見ますと墓の星
    に該当します。
    このような地支の関係が三つとも揃いますと、三合木局を成すといい、
    帝旺の星である卯の五行(陰木)が強まるとします。
    甲の干があるなしとは関係しません。

(2) 丙の干から
  ◇ を見ますと十二運は長生
  ◇ を見ますと帝旺
  ◇ を見ますと墓の星
    に該当します。
    このような地支の関係が三つとも揃いますと、三合火局を成すといい、
    帝旺の星である午の五行(陽火)が強まるとします。
    丙の干があるなしとは関係しません。

(3) 庚の干から
  ◇ を見ますと十二運は長生
  ◇ を見ますと帝旺
  ◇ を見ますと墓の星
    に該当します。
    このような地支の関係が三つとも揃いますと、三合金局を成すといい、
    帝旺の星である酉の五行(陰金)が強まるとします。
    辛の干があるなしとは関係しません。

(4) 壬の干から
  ◇ を見ますと十二運は長生
  ◇ を見ますと帝旺
  ◇ を見ますと墓の星
    に該当します。
    このような地支の関係が三つとも揃いますと、三合水局を成すといい、
    帝旺の星である子の五行(陽水)が強まるとします。
    壬の干があるなしとは関係しません。

【留意事項】
これらの関係は、古来、人生一代の節目的なポイントを代表する 
  星の結束であるとして、また親子孫三代の続いた人間の団結とも
  見立てて、三地支が合体して帝旺の星の五行に変化することをい
  います。


節目的なポイント
  長生はこの世に生まれること、帝旺はこの世で最盛期を迎えること、
  墓は死んで土に帰る意味があります。
  これらは人生の大きな節目に該当します。




(1)もう一度説明しますと、たとえば四柱命式の地支に巳と酉と丑の三支
   がそろいますと、巳と酉と丑が特殊な合体力を発揮して、帝旺の星に該
   当する五行に変化するというものであり、この場合、帝旺の地支は酉であ
   り、酉は陰金であるので、陰の金である辛に変化すると見ます。

(2)このとき日干が丁であるとしたら、丁から辛を見て、辛は偏財となり、日
   干が乙であれば、乙から辛を見て偏官となります。

(3)それでは、巳とか丑から出ていた蔵干はどうなるのかということですが、たと
   えどういう蔵干が出ていても、それらはすべてに優先して帝旺に該当する
   五行に集中し、その五行に合体変化したと考えて下さい。
   合体変化が地支三合の最大の特徴で、「太過」とはみず、それらが一つ
   にまとまって強いとみます。

(4)三合する場合の三地支の並びの順序は問いませんが、三つの地支がそ
   ろわなければ三合はしませんので、ご注意下さい。
   二支だけでは三合しませんが、二支のなかに帝旺の星があれば、半会す
   るとはいいます。

【留意事項】
ここで留意していただきたいのは、三合したらそれだけで運勢とか運
  命が良くなるというものではありません。
  三合した結果が「体用の理」にかなうかどうかが問題になりますの
  で、誤解のないようお願いします。

   巳酉丑が三合した
   場合の記載例(1)

 
 
 
 

 




 





 





 





 





  





 



 



 


 

巳酉丑の三合があるとした場合、
たとえ酉の蔵干の中から庚が出て
いても、辛と表示変更し、通変星も
それにあわせて正財から偏財に表示
変更している。
   寅午戌が三合した
   場合の記載例(2)

 
 
 
 

 




 





 





 





 





  





 



 



 


 

寅午戌の三合があるとした場合、
たとえ午の蔵干の中から丁が出て
いても、丙と表示変更し、通変星も
それにあわせて印綬から偏印に表示
変更している。



(1)三合して合体した通変星は、一つにまとまって強まると見ますので、通変
   星が太過しているとは見ません。
   太過しているとは、四柱命式内で同一通変星が少なくとも3個以上あ
   るような場合を指します。

(2)同一通変星が太過して3個以上ある場合、エネルギーは強く、それらの
   意味する通変星の事柄が強く作用するとは見ますが、三合合体して一つ
   の通変星にエネルギーが集中するのとは、本質的な意味合いが異なって
   います。

 ■ 太過は、通変星の意味する事柄が複雑的で、かつ、強大になる。
 ■ 三合は、通変星の意味する事柄が純粋的で、かつ、強力になる。



(1)地支三合は合体するとはいえ、長生や墓の地支、あるいはそこから出た
   通変星もすべて帝旺の星の五行に変化するのかと言えば、そういうように
   は見ません。
   長生の星や墓の星、あるいはそこから出た通変星も、その本来の意味す
   るところが若干(3分の1程度)は残るとします。

(2)ここの説明は、まだ、理解できなくてもかまいません。興味のある方のため
   の参考です。
   やや難しい説明になりますが、三支が合体すれば、エネルギーとしては
   帝旺の星のエネルギー(本来1.0のエネルギー)が「1.8」になり、
   長生と墓の星のエネルギー(本来1.0)は、それぞれ「0.3」のエネ
   ルギーになると見ます。
   そうしますと、三支をあわせたエネルギーは本来3.0でありましたが、
   合体して合計「2.4」(帝旺1.8+長生0.3+墓0.3)のエネルギー
   になり、「0.6」のエネルギーが全体で減少していますが、これは合体す
   るときのエネルギーとして消耗されたと考えて下さい。







 三 合   三合例  
火局 (1)
水局 (2)
木局 (3)
金局半会 (4)

(1)の 例

 ■ 年支の「戌」、月支の「午」、日支の「寅」の三地支がそろい、三合して
   火局を構成します。

  ◇ 寅午戌三合して火の力が相当強くなっているので、まずは、日干のエネ
    ルギーに及ぼす影響を見ます。
    日干が壬日生まれであれば、日干のエネルギーは比劫星や印星がない
    限り相当弱まると見ます。
  ◇ 日干のエネルギーと用神である月支通変星のエネルギーのバランスはど
    うか。
  ◇ 六親関係では何を意味するのか。
    の三点に集約して分析する必要があります。


(2)の 例

 ■ 月支の「辰」、日支の「子」、時支の「申」の三地支がそろい、三合して
   水局を構成します。
   年支の「酉」と月支「辰」が支合しています。 

  ◇ 申子辰三合して水の力が相当強くなっていますので、まずは、日干のエ
    ネルギーに及ぼす影響を見ます。
    日干が木日生まれであれば、日干のエネルギーは水のエネルギーによっ
    て相当強まると見ます。
  ◇ 日干のエネルギーと用神である日支通変星のエネルギーのバランスはど
    うか。
  ◇ 六親関係では何を意味するのか。
  ◇ 年支と月支の支合の意味も判断します。
     などを中心に見ます。


(3)の 例

 ■ 年支の「卯」、月支の「未」、時支の「亥」の三地支がそろい、三合して
   木局を構成します。

  ◇ 亥卯未三合して木の力が相当強くなっていますが、日支とは三合の関
    係になっていません。
    日支は配偶者のポジションであるとともに、命式に対して非常に大きな
    影響を及ぼすところでありますので、配偶者が自分に対してどういう作用
    をしているのかじゅうぶん検討する必要があります。
    この例でいきますと、相当強くなった木のエネルギーを日支の金によって
    木のエネルギーを弱めていますので、一般的には配偶者との関係は良い
    と判断されますが、それでも命式全体での影響をつぶさに分析する必要
    があります。


(4)の 例

 ■ 月支の「巳」と日支の「酉」があって、丑の地支がない事例でありますが、
  こういう場合、三合はしませんが、半会しているといいます。

  ◇ 後天運(大運)に丑がきますと、巳酉丑の三合が成立しますため、
    用神の採用が変わります。
    丑運がくるまでは、月支巳の蔵干通変星を用神としていましても、大運
    に丑運が来ますと、三合が成立し、用神も日支酉の五行である「辛」を
    採用することとなりますので、じゅうぶん留意される必要があります。
  ◇ 大運は命式の延長と考えますため、三合して用神が変化しますが、年
    々歳々巡ってきます歳運は、命式と地支三合しましても、用神が変化
    するようなことはなく、ただ、たんに1年間の事柄についてだけうんぬんし
    ますので、お間違いのないよう留意してください。



(1)地支三合には、地支の一つが「月支につらなっていなければならない」と
   いう原則があります。
   これは、月支が運命に及ぼす影響の中心になっていることから、月支につ
   らなって地支が三合しますと、「用神は三合の帝旺の星の五行に変化す
   る」といいます。

   このため、主運勢や精神気力、主性質、才能、資質、適性、適職など
   の主だったものは、三合に変化した五行で判断することとなります。

(2)三合の地支は順序よく並んでいる必要はなく、三地支がそろっていれば
   三合しているとみます。
   ただ、月支へのつらなり方で三合に変化した五行に強弱の差が出ます。

   @ 月支に帝旺の星があって三合するのが、三合の合体力は一番強
    力であると認定します。

   A 月支に長生の星があって三合するのが、二番手に強い合体力であ
    ると認定します。

   B 月支に墓の星があって三合するのが、三番手に強い合体力である
    と認定します。 

   これらの関係は、実践鑑定においては、縦横無尽に応用していく必要
   があります。

(3)月支につらならず、年支、日支、時支で三合を構成したような場合に
   は、用神が変化するようなことはありませんが、命式に重要な影響を与え
   る場合がありますので、おろそかにはできません。
   とくに日干を強めるか弱めるかに大きな影響を与えますので、意にとどめて
   おく必要があります。



(1)地支三合した五行は相当強くなりますので、
  ■ 日干を含め、命式全体に良い影響を及ぼすときは、効果効用ははか
   りしれません。
  ■ 日干を含め、命式全体に悪い影響を及ぼすときは、人格の低下も含
   め、運命の悲惨さはいうまでもありません。
   このように、地支三合は、吉凶禍福両面に強烈に作用します。

(2)とくに三合して、比肩や劫財、あるいは偏印や印綬という通変星に変
   化しますと
  ■ 日干のエネルギーが弱いと評価される人には、大変良好に作用し、凶
   運命の持ち主に見えても、一転して非常に安定した人格と運勢的にも栄
   える人となります。
  ■ 日干のエネルギーの強い人には、より日干のエネルギーが旺強になると
   いう悪影響を及ぼし、凶運命に拍車がかかり、人格的に劣るとともに、孤
   独で貧苦の生活を余儀なくされる公算が高いです。

   これらのことは、「中和の理」にかなわないからです。

  ■ 日干のエネルギーが旺強すぎますと、
   ◇ 自我がきょくたんに強まり、人との融和性を欠き、肉親縁をも遠ざけ
    て孤立する。
   ◇ 金銭財貨を追い払う意味がありますので、貧乏生活をかこつにいた
    る。
   ◇ 現代社会は、ヒト、モノ、カネ、情報が一体となって動いており、その
    大事な人間関係に恵まれず良い情報が得られなくなっては、モノやオカ
    ネにつながらないのはいうまでもありません。

(3)地支三合して帝旺の五行に変化した通変星が食神か傷官、あるいは
   偏財か正財、もしくは正官か偏官になりますと
   ◇ 日干のエネルギーの強い人は、大吉、大発展。
   ◇ 日干のエネルギーが弱い人は、きょくたんな貧乏生活を余儀なくされま
    す。

   
このように、地支三合は、日干の旺弱にどう関わってくるかを見るのがポイ
   ントです。

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