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三合とは、四柱命式内にある三つの支がそろって手をつなげば三合会局
するといい、三合しますと、その五行の団結力は強くなって、その五行のエ
ネルギーは非常に強まると見ます。
それでは、どういう場合に三合するかと言えば、次の表のようになります。
三 合 す る 地 支 |
三合会局 |
五行変化の説明 |
長生 |
帝旺 |
墓 |
亥 |
卯 |
未 |
木 |
四正「卯」は木のため、乙になる。 |
寅 |
午 |
戌 |
火 |
四正「午」は火のため、丙になる。 |
巳 |
酉 |
丑 |
金 |
四正「酉」は金のため、辛になる。 |
申 |
子 |
辰 |
水 |
四正「子」は水のため、壬になる。 |
地支三合とは、命式のなかに、長生、帝旺、墓に該当する地支がそろえ
ば、その帝旺に該当する五行が強まるとします。
人の一生の重要なポイント(生まれること、最盛期を迎えること、死んで墓に
入ること)が結束することであり、親・子・孫の団結ともみ、3個の地支が合
体して帝旺の因子の五行に変化し、「局を成す」といいます。
上記の表で見ますと、
(1) 甲の干から
◇ 亥を見ますと十二運は長生
◇ 卯を見ますと帝旺
◇ 未を見ますと墓の星
に該当します。
このような地支の関係が三つとも揃いますと、三合木局を成すといい、
帝旺の星である卯の五行(陰木)が強まるとします。
甲の干があるなしとは関係しません。
(2) 丙の干から
◇ 寅を見ますと十二運は長生
◇ 午を見ますと帝旺
◇ 戌を見ますと墓の星
に該当します。
このような地支の関係が三つとも揃いますと、三合火局を成すといい、
帝旺の星である午の五行(陽火)が強まるとします。
丙の干があるなしとは関係しません。
(3) 庚の干から
◇ 巳を見ますと十二運は長生
◇ 酉を見ますと帝旺
◇ 丑を見ますと墓の星
に該当します。
このような地支の関係が三つとも揃いますと、三合金局を成すといい、
帝旺の星である酉の五行(陰金)が強まるとします。
辛の干があるなしとは関係しません。
(4) 壬の干から
◇ 申を見ますと十二運は長生
◇ 子を見ますと帝旺
◇ 辰を見ますと墓の星
に該当します。
このような地支の関係が三つとも揃いますと、三合水局を成すといい、
帝旺の星である子の五行(陽水)が強まるとします。
壬の干があるなしとは関係しません。
【留意事項】
これらの関係は、古来、人生一代の節目的なポイントを代表する
星の結束であるとして、また親子孫三代の続いた人間の団結とも
見立てて、三地支が合体して帝旺の星の五行に変化することをい
います。
節目的なポイント
長生はこの世に生まれること、帝旺はこの世で最盛期を迎えること、
墓は死んで土に帰る意味があります。
これらは人生の大きな節目に該当します。 |
(1)もう一度説明しますと、たとえば四柱命式の地支に巳と酉と丑の三支
がそろいますと、巳と酉と丑が特殊な合体力を発揮して、帝旺の星に該
当する五行に変化するというものであり、この場合、帝旺の地支は酉であ
り、酉は陰金であるので、陰の金である辛に変化すると見ます。
(2)このとき日干が丁であるとしたら、丁から辛を見て、辛は偏財となり、日
干が乙であれば、乙から辛を見て偏官となります。
(3)それでは、巳とか丑から出ていた蔵干はどうなるのかということですが、たと
えどういう蔵干が出ていても、それらはすべてに優先して帝旺に該当する
五行に集中し、その五行に合体変化したと考えて下さい。
合体変化が地支三合の最大の特徴で、「太過」とはみず、それらが一つ
にまとまって強いとみます。
(4)三合する場合の三地支の並びの順序は問いませんが、三つの地支がそ
ろわなければ三合はしませんので、ご注意下さい。
二支だけでは三合しませんが、二支のなかに帝旺の星があれば、半会す
るとはいいます。
【留意事項】
ここで留意していただきたいのは、三合したらそれだけで運勢とか運
命が良くなるというものではありません。
三合した結果が「体用の理」にかなうかどうかが問題になりますの
で、誤解のないようお願いします。 |
巳酉丑が三合した
場合の記載例(1)
生
時 |
|
生
日 |
|
生
月 |
|
生
年 |
|
|
劫
財
|
| |
|
|
|
偏
官 |
|
偏
財
|
丙
午
|
丙
|
丁
酉
|
辛
|
癸
丑
|
癸
|
辛
巳
|
戊
|
劫
財
|
|
偏
財
|
|
偏
官
|
|
傷
官
|
|
|
巳酉丑の三合があるとした場合、
たとえ酉の蔵干の中から庚が出て
いても、辛と表示変更し、通変星も
それにあわせて正財から偏財に表示
変更している。 |
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寅午戌が三合した
場合の記載例(2)
生
時 |
|
生
日 |
|
生
月 |
|
生
年 |
|
|
正
財
|
| |
|
|
|
偏
財 |
|
食
神
|
癸
丑
|
己
|
戊
戌
|
戊
|
壬
午
|
丙
|
庚
寅
|
甲
|
劫
財
|
|
比
肩
|
|
偏
印
|
|
偏
官
|
|
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寅午戌の三合があるとした場合、
たとえ午の蔵干の中から丁が出て
いても、丙と表示変更し、通変星も
それにあわせて印綬から偏印に表示
変更している。 |
(1)三合して合体した通変星は、一つにまとまって強まると見ますので、通変
星が太過しているとは見ません。
太過しているとは、四柱命式内で同一通変星が少なくとも3個以上あ
るような場合を指します。
(2)同一通変星が太過して3個以上ある場合、エネルギーは強く、それらの
意味する通変星の事柄が強く作用するとは見ますが、三合合体して一つ
の通変星にエネルギーが集中するのとは、本質的な意味合いが異なって
います。
■ 太過は、通変星の意味する事柄が複雑的で、かつ、強大になる。
■ 三合は、通変星の意味する事柄が純粋的で、かつ、強力になる。
(1)地支三合は合体するとはいえ、長生や墓の地支、あるいはそこから出た
通変星もすべて帝旺の星の五行に変化するのかと言えば、そういうように
は見ません。
長生の星や墓の星、あるいはそこから出た通変星も、その本来の意味す
るところが若干(3分の1程度)は残るとします。
(2)ここの説明は、まだ、理解できなくてもかまいません。興味のある方のため
の参考です。
やや難しい説明になりますが、三支が合体すれば、エネルギーとしては
帝旺の星のエネルギー(本来1.0のエネルギー)が「1.8」になり、
長生と墓の星のエネルギー(本来1.0)は、それぞれ「0.3」のエネ
ルギーになると見ます。
そうしますと、三支をあわせたエネルギーは本来3.0でありましたが、
合体して合計「2.4」(帝旺1.8+長生0.3+墓0.3)のエネルギー
になり、「0.6」のエネルギーが全体で減少していますが、これは合体す
るときのエネルギーとして消耗されたと考えて下さい。
生
時 |
生
日 |
生
月 |
生
年 |
三 合 |
三合例 |
丑 |
寅 |
午 |
戌 |
火局 |
(1) |
申 |
子 |
辰 |
酉 |
水局 |
(2) |
亥 |
酉 |
未 |
卯 |
木局 |
(3) |
午 |
酉 |
巳 |
子 |
金局半会 |
(4) |
(1)の 例
■ 年支の「戌」、月支の「午」、日支の「寅」の三地支がそろい、三合して
火局を構成します。
◇ 寅午戌三合して火の力が相当強くなっているので、まずは、日干のエネ
ルギーに及ぼす影響を見ます。
日干が壬日生まれであれば、日干のエネルギーは比劫星や印星がない
限り相当弱まると見ます。
◇ 日干のエネルギーと用神である月支通変星のエネルギーのバランスはど
うか。
◇ 六親関係では何を意味するのか。
の三点に集約して分析する必要があります。
(2)の 例
■ 月支の「辰」、日支の「子」、時支の「申」の三地支がそろい、三合して
水局を構成します。
年支の「酉」と月支「辰」が支合しています。
◇ 申子辰三合して水の力が相当強くなっていますので、まずは、日干のエ
ネルギーに及ぼす影響を見ます。
日干が木日生まれであれば、日干のエネルギーは水のエネルギーによっ
て相当強まると見ます。
◇ 日干のエネルギーと用神である日支通変星のエネルギーのバランスはど
うか。
◇ 六親関係では何を意味するのか。
◇ 年支と月支の支合の意味も判断します。
などを中心に見ます。
(3)の 例
■ 年支の「卯」、月支の「未」、時支の「亥」の三地支がそろい、三合して
木局を構成します。
◇ 亥卯未三合して木の力が相当強くなっていますが、日支とは三合の関
係になっていません。
日支は配偶者のポジションであるとともに、命式に対して非常に大きな
影響を及ぼすところでありますので、配偶者が自分に対してどういう作用
をしているのかじゅうぶん検討する必要があります。
この例でいきますと、相当強くなった木のエネルギーを日支の金によって
木のエネルギーを弱めていますので、一般的には配偶者との関係は良い
と判断されますが、それでも命式全体での影響をつぶさに分析する必要
があります。
(4)の 例
■ 月支の「巳」と日支の「酉」があって、丑の地支がない事例でありますが、
こういう場合、三合はしませんが、半会しているといいます。
◇ 後天運(大運)に丑がきますと、巳酉丑の三合が成立しますため、
用神の採用が変わります。
丑運がくるまでは、月支巳の蔵干通変星を用神としていましても、大運
に丑運が来ますと、三合が成立し、用神も日支酉の五行である「辛」を
採用することとなりますので、じゅうぶん留意される必要があります。
◇ 大運は命式の延長と考えますため、三合して用神が変化しますが、年
々歳々巡ってきます歳運は、命式と地支三合しましても、用神が変化
するようなことはなく、ただ、たんに1年間の事柄についてだけうんぬんし
ますので、お間違いのないよう留意してください。
(1)地支三合には、地支の一つが「月支につらなっていなければならない」と
いう原則があります。
これは、月支が運命に及ぼす影響の中心になっていることから、月支につ
らなって地支が三合しますと、「用神は三合の帝旺の星の五行に変化す
る」といいます。
このため、主運勢や精神気力、主性質、才能、資質、適性、適職など
の主だったものは、三合に変化した五行で判断することとなります。
(2)三合の地支は順序よく並んでいる必要はなく、三地支がそろっていれば
三合しているとみます。
ただ、月支へのつらなり方で三合に変化した五行に強弱の差が出ます。
@ 月支に帝旺の星があって三合するのが、三合の合体力は一番強
力であると認定します。
A 月支に長生の星があって三合するのが、二番手に強い合体力であ
ると認定します。
B 月支に墓の星があって三合するのが、三番手に強い合体力である
と認定します。
これらの関係は、実践鑑定においては、縦横無尽に応用していく必要
があります。
(3)月支につらならず、年支、日支、時支で三合を構成したような場合に
は、用神が変化するようなことはありませんが、命式に重要な影響を与え
る場合がありますので、おろそかにはできません。
とくに日干を強めるか弱めるかに大きな影響を与えますので、意にとどめて
おく必要があります。
(1)地支三合した五行は相当強くなりますので、
■ 日干を含め、命式全体に良い影響を及ぼすときは、効果効用ははか
りしれません。
■ 日干を含め、命式全体に悪い影響を及ぼすときは、人格の低下も含
め、運命の悲惨さはいうまでもありません。
このように、地支三合は、吉凶禍福両面に強烈に作用します。
(2)とくに三合して、比肩や劫財、あるいは偏印や印綬という通変星に変
化しますと
■ 日干のエネルギーが弱いと評価される人には、大変良好に作用し、凶
運命の持ち主に見えても、一転して非常に安定した人格と運勢的にも栄
える人となります。
■ 日干のエネルギーの強い人には、より日干のエネルギーが旺強になると
いう悪影響を及ぼし、凶運命に拍車がかかり、人格的に劣るとともに、孤
独で貧苦の生活を余儀なくされる公算が高いです。
これらのことは、「中和の理」にかなわないからです。
■ 日干のエネルギーが旺強すぎますと、
◇ 自我がきょくたんに強まり、人との融和性を欠き、肉親縁をも遠ざけ
て孤立する。
◇ 金銭財貨を追い払う意味がありますので、貧乏生活をかこつにいた
る。
◇ 現代社会は、ヒト、モノ、カネ、情報が一体となって動いており、その
大事な人間関係に恵まれず良い情報が得られなくなっては、モノやオカ
ネにつながらないのはいうまでもありません。
(3)地支三合して帝旺の五行に変化した通変星が食神か傷官、あるいは
偏財か正財、もしくは正官か偏官になりますと
◇ 日干のエネルギーの強い人は、大吉、大発展。
◇ 日干のエネルギーが弱い人は、きょくたんな貧乏生活を余儀なくされま
す。
このように、地支三合は、日干の旺弱にどう関わってくるかを見るのがポイ
ントです。
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り、何か納得できないところがあれば、その旨を記載い
ただければ、どこに問題があるのかを私なりに再解釈
させていただきます。
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