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干合とは、陽干と陰干とが合して、五行の一つになることを言います。
生日の日干と他の天干との関係を最も重要視します。
たとえば、日干の甲(陽)と他干の己(陰)が干合して土になります。
男性から見れば、甲から己を見て正財(妻の因子)となり、その正財と干 合することとなるため、干合とは夫婦の道であります。
干合の関係は下記表のとおり五つの関係があり、合体して化気五行にな ります。
それでは、ここからは干同士の関係、あるいは、地支同士の関係について勉
強していきます。
化気五行 |
干 合 |
化 気 五 行 に つ い て |
土 |
甲⌒己 |
甲己(こうき)干合して化気五行の「土」になるといいます。 |
金 |
乙⌒庚 |
乙庚(おつこう)干合して化気五行の「金」になるといいます。 |
水 |
丙⌒辛 |
丙辛(へいしん)干合して化気五行の「水」になるといいます。 |
木 |
丁⌒壬 |
丁壬(ていじん)干合して化気五行の「木」になるといいます。 |
火 |
戊⌒癸 |
戊癸(ぼき)干合して化気五行の「火」になるといいます。
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このように干合は、陰陽五行の剋の関係で成立するところから、夫婦や男
女が合体することを意味するとして、四柱命式内にこの干合がありますと、性
格的にも周囲と円満であるとか、平和的であるとしますが、あまり重要視する
必要はありません。
そんなことよりも、干合により、四柱命式が全体でどのように変化するのかを見
極めることがより大切であります。
日干に関係する干合は、
(1)陽日(甲、丙、戊、庚、壬)生まれの人は正財と干合し
(2)陰日(乙、丁、己、辛、癸)生まれの人は正官と干合します。
この結果、陽日生まれの男性は、妻と相性が良く縁が深く、陰日生まれの
女性は夫と相性が良く縁が深いと見ます。
ただ、四柱命式内の他の干合状態、あるいは、歳運の巡りによっては、波乱
に満ちた関係にも発展しやすいので、これのみをもって単純に良い状態である
とは言えませんので、じゅうぶん命式内の干合状態を分析しておく必要があり
ます。
■ たとえば、日干と正財、あるいは正官と干合しているときに、大運や歳運
で比肩と正財、あるいは正官が巡ってくれば、複雑な干合状態になって、
夫婦間に操行上の問題が生じるとか、三角関係が生じるとか、あるいは、
家庭争議の原因になることもあります。
■ 命式内で、ある因子が干合していても
◇ その因子が殺地に座す。
※ 殺地に座すとは、天干の通変星が真下にある蔵干の通変星から
七殺の関係になっていることを言います。
たとえば、月上通変星が正財であるとき、月支通変星が劫財にな
るような関係です。
◇ その因子の干の地支が三刑や七冲や空亡になる。
◇ その干合している因子をはなはだしく剋す因子がやってくる。
などは、いろいろと問題が発生しやすいです。
それでは、まずは七つの天干の干合例を上げて、解説していきます。
なお、ここでは、干合に関係しない「干」は、○印にしております。
生 生 生 生
時 日 月 年 |
干合例 |
正
財
○ 丙 ⌒ 辛 ○ |
(1) |
正
官
戊 ⌒ 癸 ○ ○ |
(2) |
正 正
財 財
己 ⌒ 甲 ⌒ 己 ○ |
(3) |
正 正
官 官
丙 ⌒ 辛 ⌒ 丙 ○ |
(4) |
正
財
甲 ⌒ 己 |
(5)
|
正 正
官 官
丁 ⌒ 壬 壬 |
(6) |
比 比 正
肩 肩 財
丙 丙 丙 ⌒ 辛 |
(7) |
日干「丙」から「辛」をみて、正財になり、日干は正財と干合していると言
います。
■ 男性の場合、正財は金銭資財とともに妻の因子でありますから、金銭資
財に縁が厚いとか、結婚生活では妻との結びつきが強いと判断します。
■ 女性の場合、日干が正財と干合しますと、オカネや財産に縁が厚いと
か、男性に対してこまめに動き内助が厚いと判断します。
ただ、この干合は財に縁が厚いとは見ますが、その財が自分にとって良い作
用をするかどうかは命式全体で考察する必要があります。
もし、財星が太過しているような命式ですと、財に縁が厚い分、財による災
いはいつまでも続くと見られますので、財と縁が厚いというだけで、自分にとっ
て良い作用をするとは、一概に言えませんので、ご留意下さい。
日干「癸」から「戊」をみて、正官になり、日干は正官と干合していると言
います。
■ 女性の場合、正官は夫の因子でありますから、夫婦生活では夫との結び
つきが強いと判断します。
ただ、この関係が良好がどうかは正官が命式内で良好な作用をしているかど
うかで判断します。
もし、正官が悪い働きをしているなら、この干合は、夫との縁が厚いだけに、
いつまでも腐れ縁のような悪い関係が続き、愛情の薄い夫婦生活を余儀な
くされると見ます。
■ 男性の場合、正官は子供の因子、あるいは諸権利の因子とされていま
すので、子供との縁が厚いとか、諸権利に関係することに厚いと判断しま
す。
これも子供との関係が深いというだけで、子供が自分にとって良好な働きに
なるかどうかは別ですので、お間違いのないように留意してください。
■ 日干につながる干合のある人は、相手と手をつなぐ意味がありますので、
融通性に富んでいるとか、人当たりの良い人柄の人が多いとはいえます。
男性でこの干合になるばあい、妬合といい、二陰一陽の争いになります。
■ 一人の男性(陽)が二人の女性(陰)と干合するということは、妬み
あいの状態となっており、一人の男性がふたりの女性を相手にしている状態
ですので、大運や歳運の巡りによっては、いつでも三角関係が起こりやすい
要素を秘めているとします。
■ 女性の立場からしますと、こういう男性にはあまり近づかない方がよいで
す。
女性でこの干合になるばあい、争合といい、二陽一陰の争いになります。
■ 一人の女性(陰)が二人の男性(陽)と干合するということは、二人 の男性と関係を持つことであり、大運や歳運の巡りによっては、いつでも三
角関係が起こりやすい要素を秘めているとします。
とくに女性にとっての害は重いとされています。
■ 男性の立場からしますと、こういう女性には、遊びは楽しいかもしれません
が、できるだけ近づかない方が良いです。
日干の「甲」が年上の「己」と干合し、その己が正財になる例です。
■ 年上は「父祖宮(ふそきゅう)」と言われており、その父祖宮に正財が出
て、その正財と日干が干合していますので、この人は父祖の遺産と関係が
深いとされます。
ただ、父祖との財と縁が深いとはいえ、家権相続とは意味が違い別のもので
す。
日干の「丁」が月上の「壬」と年上の「壬」と干合し、その壬が正官にな
る例です。
■ 年上に正官が出て日干と干合する人は、家権相続の意が厚いと判断し
ます。そのうえ、月上にも正官が出て、日干がそれぞれの正官と干合します
ので、二家を立てるとか、二軒の家の家督相続をするか、二軒の家の面倒
を見なければならない立場に置かれやすいと診断できます。
だいたいは自分の実家と妻の実家の世話をするようなばあいなどが考えられ
ます。
■ ただ、時上に比肩が出るようなばあいには、非常に複雑な家庭状況など
が推測されます。
日干の「丙」、月上の「丙」、それに時上の「丙」が年上の「辛」と干合
し、その辛が正財になる例です。
■ 年上は父祖宮であり、そこに正財が出るので、父祖の財と縁が厚いと一
般的には考えられますが、自分の兄弟を意味する比肩とも干合しますの
で、複雑な事情が考えられます。
■ 比肩が多いということは、兄弟が多いことを意味し、その兄弟にも財を分
け与えなければならないという干合状態になっていますので、本来なら自分
の財になるところを兄弟が割り込んできて、父祖の財が横取りされる公算が
高いです。
(1)遠合、縦干合、斜干合などは特殊な場合を除き、干合するとは見ず、
基本的に次表のような状態の時に干合が成立すると見ます。
※ 遠合とは、遠い干合ということで、月上の干と時上の干との干合などを
指し、隣同士の干合ではないということです。
※ 縦干合とは、同一の柱での干合を指します。たとえば、月上の干と月
支蔵干が干合しているとか、日干と日支蔵干が干合しているような場合
です。
※ 斜干合とは、字のごとく斜めの干合を指し、たとえば、日支蔵干と月上
干との干合とか、あるいは、月支蔵干と年上の干と干合するような場合
です。
(2)干合五行を剋す干合五行があれば、剋された方の干合は成立するとは
見ません。
例:命式の中に、丙辛(水)と甲己(土)があれば、丙辛(水)の干合
は解消したとみなします。
(3) 干合した場合のエネルギーの変化は
例)2個の丙と1個の辛が干合した場合には、辛のエネルギーは
消滅すると見ます。
例)1個の丙と1個の辛が干合した場合は、基本的にそれぞれの
エネルギーが半減すると見ますが、例えば丙のエネルギーの方
がかなり大きいと判断されるものは、丙のエネルギーは変わら
ず、辛のエネルギーが3分の1程度になると見ます。
◇ 日干との干合は、理論が複雑多岐にわたりますので、ここでは省略
します。
◎は干合に関係する因子
|
時 日 月 年 |
時 日 月 年 |
時 日 月 年 |
天干
蔵干 |
◎ ◎
◎ |
◎ ◎
|
◎ ◎ |
天干
蔵干 |
◎
◎ ◎ |
◎ ◎
|
◎ ◎ ◎ |
天干
蔵干 |
◎ ◎
◎ |
◎ ◎ ◎ ◎
|
◎ ◎ ◎ |
天干
蔵干 |
◎
◎ ◎ |
◎ ◎ ◎
|
◎ ◎ |
天干
蔵干 |
◎
◎ ◎ |
◎ ◎ ◎
|
◎ ◎ |
天干
蔵干 |
◎
◎ ◎ |
◎ ◎
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-------------- |
天干
蔵干 |
◎
◎ ◎ ◎
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り、何か納得できないところがあれば、その旨を記載い
ただければ、どこに問題があるのかを私なりに再解釈
させていただきます。
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