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【第3回目講義(初級編)】
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第3回目講義

カルテの構造と各ポジションの名称


カルテの作成-1
 
(1) 生年の干支の求め方
 
(2) 生月の干支の求め方
 
(3) 生日の干支の求め方
 
(4) 生時の干支の求め方


カルテの作成-2
 
(1) 空亡の記載
 
(2) 刑冲会合の記載
 
(3) 五行表の作成


カルテの作成-3
 
(1) 地支蔵干の出し方
 
(2) 干合の出し方


カルテの作成-4
  通変星の出し方


カルテの作成-5
  十二運星の出し方
  羊刃の出し方


カルテの作成-6
 (1) 大運の立運について
 (2) カルテと大運の関係について
 (3) 大運制定法と立運について
 (4) 命式の事例による具体的計算


   カルテの作成-6


 ■ 「カルテの作成-1」から「カルテの作成-5」までで、カルテの作成はほぼ
  できあがったことと思います。

 ■ ここでは、カルテと大運の関係について若干ふれますが、「大運とは何
  ぞや」というようなことは、後回しにさせていただき、まずはカルテを作成す
  る段階での立運の考え方と計算方法のみを中心とした説明とします。






 ■ すでに作成されておりますカルテは、天から、みなさま個人個人に与えら
  れた運命の種(たね)ともいわれるようなものでありまして、

   ◇ 美しい大輪の花を咲かせる種子
   ◇ 道端でひっそりと小さな花を咲かせ、道行く人を和ませることのできる
     種子
   ◇ 発芽さえできないような弱々しい種子
   ◇ 美しくはないが、どこにでもたくましく花を咲かせる種子
   ◇ 大きな花の下で、厳しい雨風に当たらないよう庇護を受けながら育つ
     種子

   など、いろいろな種子が生まれながらにあり、これらの種子に内包されて
  いる本質は、基本的には変えることのできないものであります。

 ■ ただ、種子の中にどんなに立派な大輪の花を咲かすDNAが入っていて
  も、太陽の光を適当な時間受けなければ、花を咲かすことはできないし、
  種子をまく場所が悪く、雨風や露にも当たらないような陰気で暗いところで
  あれば、当然、天の恩恵にはあずかれず、ひっそり枯れていくしかありませ
  ん。
    反対に、最初から弱々しい種子でありましても、春の陽光に注がれ、必
  要なだけの慈雨があって、人の足に踏まれないような場所であれば、たと
  え大きな花が咲かなくても、その種子なりの最高の花が咲くのは言うまで
  もありません。

 ■ 大運とは、この太陽の恵み、雨風、台風、温暖な気候、冬の厳しい寒さ
  などにあたり、種子を蒔いてから起こるさまざまな気象変化のことでありま
  す。
   つまり、カルテはたいへん立派であっても、生涯花の咲く時期がこない
  人もあれば、ちょっと問題をかかえたカルテでありましても、それを補うだけ
  の大運がくれば、弱いながらも人々を楽しませ、潤いを与えてくれる可憐な
  花を咲かせるものもあります。

 ■ 命式を運命、大運は運勢と言われるもので、これによって、一生涯の運
  命と運勢との関わり合いを探求できるのが四柱推命学の特徴でもありま
  す。




(1) 大運制定法

 ■ 大運は、「月柱干支」を出発点として、生まれてからそれ以後は、10
   年ごとに「六十干支表」に従って、「干支」が移り変わっていきますが、その
   移り変わりの方法に、「順行運(じゅんこううん)」と「逆行運(ぎゃっこう
   うん)」の二通りあり、

  ◇ 順行運は、「六十干支表」を順に巡り・・・・・・番号の大きいほうに巡っ
                              ていくこと
  ◇ 逆行運は、「六十干支表」を逆に巡る・・・・・・番号の小さいほうに巡っ
                              ていくこと
     という原則があります。

 ■ この順行運になるのは
  ◇ 男性の生年干支の天干が「陽干」の場合・・・・・甲、丙、戊、庚、壬
  ◇ 女性の生年干支の天干が「陰干」の場合・・・・・乙、丁、己、辛、癸
     と決められています。

 ■ この逆行運になるのは
  ◇ 男性の生年干支の天干が「陰干」の場合・・・・・乙、丁、己、辛、癸
  ◇ 女性の生年干支の天干が「陽干」の場合・・・・・甲、丙、戊、庚、壬
     と決められています。

60干支表  空亡
甲子
乙丑 2 丙寅 3 丁卯 4 戊辰 5 己巳 6 庚午 7 辛未 8 壬申 9 癸酉10 戌亥
甲戌 11 乙亥12 丙子13 丁丑14 戊寅15 己卯16 庚辰17 辛巳18 壬午19 癸未20 申酉
甲申 21 乙酉22 丙戌23 丁亥24 戊子25 己丑26 庚寅27 辛卯28 壬辰29 癸巳30 午未
甲午 31 乙未32 丙申33 丁酉34 戊戌35 己亥36 庚子37 辛丑38 壬寅39 癸卯40 辰巳
甲辰 41 乙巳42 丙午43 丁未44 戊申45 己酉46 庚戌47 辛亥48 壬子49 癸丑50 寅卯
甲寅 51 乙卯52 丙辰53 丁巳54 戊午55 己未56 庚申57 辛酉58 壬戌59 癸亥60 子丑


(2) 立運日数の計算について

 ■ 次に大運は、最初に何歳から始まるのかという問題がありますが、まず
   は、「立運日数」を計算する必要があります。
   この場合も、順行運と逆行運の計算方法が違います。

 ■ 順行運の場合
  ◇ 生まれ日を基点に、次の月節日時分までの日数と時分(じふん)を
    計算して算出します。

 ■ 逆行運の場合
  ◇ 生まれ日を基点に、前の月節日時分までの日数と時分(じふん)を
    計算して算出します。


(3) 立運数について

 ■ 立運数は立運日数を3で除(÷)して決定し、端数が出ますと、
  「一捨二入」とします。
   立運数は、大運の出入り(最初に何歳から始まるかということ)が、
  「数え年」の下(しも)一桁の何歳のときになるかを決定するのに用いる、
  きわめて重要な法則です。

 ■  実際の計算例を例示しますと、
  ◇ 立運日数が「1日」の人は、「1日÷3」の計算で「0余り1日」とな
    り、「一捨二入」で立運数は「0歳」となります。
  ◇ 立運日数が「2日」の人は、「2日÷3」の計算で「0余り2日」とな
    り、「一捨二入」により立運数は「1歳」となります。
  ◇ 立運日数が「3日」の人は、「3日÷3」の計算で「1」となるため、
    立運数は「1」となります。
  ◇ 立運日数が「4日」の人は、「4日÷3」で「1余り1日」で、立運数
    は「1」となります。
  ◇ 立運日数が「15日」の人は、「15日÷3」で「5」となるため、立運
    数は「5」となります。
  ◇ 立運日数が「19日」の人は、「19日÷3」で「6余り1日」となるた
    め、立運数は「6」となります。
  ◇ 立運日数が「27日」の人は、「27日÷3」で「9」となるため、立運
    数は「9」となります。

  このように計算して出た立運数が「8」で、生月干支が「丁卯」の順行運
  としますと次のようになります。

第一運  0歳〜 8歳 丁卯運 六十干支表では4番
第二運  9歳〜18歳 戊辰運 六十干支表では5番
第三運 19歳〜28歳 己巳運 六十干支表では6番
第四運 29歳〜38歳 庚午運 六十干支表では7番
第五運 39歳〜48歳 辛未運 六十干支表では8番
第六運 49歳〜58歳 壬申運 六十干支表では9番
第七運 59歳〜68歳 癸酉運 六十干支表では10番
第八運 69歳〜78歳 甲戌運 六十干支表では11番

   これが、同じく立運数が「8」で、生月干支が「丁卯」の逆行運とします
  と、次のようになります。

第一運  0歳〜 8歳 丁卯運 六十干支表では4番
第二運  9歳〜18歳 丙寅運 六十干支表では3番
第三運 19歳〜28歳 乙丑運 六十干支表では2番
第四運 29歳〜38歳 甲子運 六十干支表では1番
第五運 39歳〜48歳 癸亥運 六十干支表では60番
第六運 49歳〜58歳 壬戌運 六十干支表では59番
第七運 59歳〜68歳 辛酉運 六十干支表では58番
第八運 69歳〜78歳 庚申運 六十干支表では57番



(4) 節入当日の生まれの人の立運数の計算

 ■ 節入時刻の前か後かの二種に分けます。
   
  ◇ 節入当日で、節入時刻分「以前」の生まれの人は
   ・ 順行運の人は、第一運を0歳 から1歳、第二運を2歳から10歳
    とします。
   ・ 逆行運の人は、第一運を0歳から10歳、第二運を11歳から20歳
    とします。

  ◇ 節入当日で、節入時刻分「以後」の生まれの人は
   ・ 順行運の人は、第一運を 0歳から10歳、第二運を11歳から20歳
    とします。
   ・ 逆行運の人は、第一運を 0歳から1歳、第二運を2歳から10歳
    とします。

    とし、以後はどのタイプの人も10年ずつの単位で記入します。



   男性 昭和44年2月2日午前10時10分生まれ

(1) 立運日数の計算

 ■ 男性で生年の干支の干は「戊」の陽干でありますので、順行運となりま
  す。

 
■ 順行運の場合

  ◇ 生まれ日を基点に、次の月節日時分までの日数と時分(じふん)を
    計算して算出しますので、次のような計算になります。

  ◇ 基      点 (生まれ日の2月2日 10時10分)・・・
@
     次の月節日時分(2月4日 8時54分)・・・・・・・・・・・・
A

  ◇ 
立運日数=A−@
2月4日  8 :54
2月2日
10 :10
2月3日 32時間54分 時間の引き算ができるよう
24時間足しています
2月2日 10時間10分


1日と22時間44分

2日

  ※12時間以上は、半日以上経過していますので、1日として換算しま
    す。


(2) 立運数の計算

 ■ 立運数は立運日数を3で除して、あまりは「一捨二入」が原則ですの
  で、今回の場合、「2日÷3=0あまり2日」ですので、立運数は「1」と
  いうことになります。

  もし、この人が女性なら、生年干支の干が「戊」の陽干で逆行運となります
  が、その場合の立運日数は次のようになります。

 
■ 逆行運の場合

  ◇ 基      点 (生まれ日の2月2日 10時10分)・・・
@
     前の月節日時分(1月5日 21時12分)・・・・・・・・・・
A

  ◇ 
立運日数=@−A
2月2日
10 :10
1月5日
21 :12
27日と12時間58分
28日

2月中の期間(1)  2日と10時間10分
1月中の期間(2) 30日と24時間 (1月は31日間です)
5日と21時間12分 (1月の節入日時分)
25日と 2時間48分
合計期間 (1)+(2)
2日と10時間 10分
    25日と 2時間 48分   
    27日と12時間58分   

  
◇ 立運数は、「28日÷3=9日あまり1日」ということになり、
   立運数は「9」になります。



         
万 年 暦(昭和43年、44年のみ掲載)
昭和43年(西暦1968年)戊申年 昭和44年(西暦1969年)己酉年
−− −− 1日 節入
節入
時間
−−  −− 1日 節入
節入
時間
1月 癸丑 庚午 6日 15:22 1月 乙丑 丙子 5日 21:12
2月 甲寅 辛丑 5日  3:03 2月 丙寅 丁未 4日  8:54
3月 乙卯 庚午 5日 21:13 3月 丁卯 乙亥 6日  3:06
4月 丙辰 辛丑 5日  2:16 4月 戊辰 丙午 5日  8:10
5月 丁巳 辛未 5日 19:51 5月 己巳 丙午 6日  1:45
6月 戊午 壬寅 6日  0:14 6月 庚午 丁未 6日  6:07
7月 己未 壬申 7日 10:37 7月 辛未 丁丑 7日 16:27
8月 庚申 癸卯 7日 20:22 8月 壬申 戊申 8日  2:09
9月 辛酉 甲戌 7日 23:06 9月 癸酉 己卯 8日  4:52
10月 壬戌 甲辰 8日 14:30 10月 甲戌 己酉 8日 20:12
11月 癸亥 乙亥 7日 17:25 11月 乙亥 庚辰 7日 23:06
12月 甲子 乙巳 7日 10:04 12月 丙子 庚戌 7日 15:47



 
■ 順行運と逆行運の関係を図示しますと次のようになります。





【順行運のポイント】
順行運は、生日から次の月節日時分までの立運日数を計算して
  2日になり、立運数は、「2日÷3=0あまり2日」で「1」となっ
  て、第一運は1歳となります。
  そして、第二運(2歳から11歳)、第三運(12歳から21歳)と
  そのまま左へ向かって順行していきます。

第一運  0歳〜 1歳 乙丑運 六十干支表では2番
第二運  2歳〜11歳 丙寅運 六十干支表では3番
第三運 12歳〜21歳 丁卯運 六十干支表では4番
第四運 22歳〜31歳 戊辰運 六十干支表では5番
第五運 32歳〜41歳 己巳運 六十干支表では6番
第六運 42歳〜51歳 庚午運 六十干支表では7番
第七運 52歳〜61歳 辛未運 六十干支表では8番
第八運 62歳〜71歳 壬申運 六十干支表では9番


【逆行運のポイント】
逆行運は、前の月節日時分から生日までの経過日数を計算して
  28日になり、立運数は、「28日÷3=9日あまり1日」で「9」とな
  って、第一運は9歳となります。
  そして、第二運(10歳から19歳)、第三運(20歳から29歳)
  とそのまま右へ向かって逆行していきます。

第一運  0歳〜 9歳 乙丑運 六十干支表では2番
第二運 10歳〜19歳 甲子運 六十干支表では1番
第三運 20歳〜29歳 癸亥運 六十干支表では60番
第四運 30歳〜39歳 壬戌運 六十干支表では59番
第五運 40歳〜49歳 辛酉運 六十干支表では58番
第六運 50歳〜59歳 庚申運 六十干支表では57番
第七運 60歳〜69歳 己未運 六十干支表では56番
第八運 70歳〜79歳 戊午運 六十干支表では55番



【月柱は大運の出発点】
下図を見て頂いたら気が付くと思いますが、月柱を大運の出発点
  とされますのは、月柱自体が一生涯を通じた大きな大運の運行の
  中の、生まれたときの大運をあらわしているということです。
  そうなりますと、当然大運は10年間を受け持ちますので、
  生月の「乙丑」も10年間受け持つこととなります。

「乙丑」の期間は30日間あるわけですが、この30日間が10年間を
  受け持つこととなりますので、3日間が1年間(1歳)ということに
  なります。
  したがって、立運数を出すために、
  立運日数を3で徐(÷)すというのは、
  何歳で大運の出入りがあるかということを知るためのものです。

順行運は、生月の大運がすでに9歳過ぎており、1歳しか残りが
  ないということであり、これが立運数になります。
  ですから、
  第一運は0歳から1歳、
  第二運は2歳から11歳ということになります。

逆行運の場合なら、生月の大運がまだ1歳しか過ぎておらず、
  残りが9歳あるということであり、これが立運数になります。
  ですから、
  第一運は0歳から9歳、
  第二運は10歳から19歳ということになります。




 ここまでのところをノートに追加記載しますと、
青色の部分になります。

     (男子) 昭和44年2月2日 午前10時10分生まれ

【三合等】
−−−


【支 合】
申−巳


【七 冲】
−−−


【三 刑】
巳×申


【干 合】
−−−






1歳
 
順行運

節入後

27

13















 
 
 
 

 
印綬

 
  正官 比肩



 





 





 





  


偏印

  食神


 
劫財

  食神

 
建禄

 














 

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 ・ 性別と生年月日時刻(生まれ時刻不明でも可)
 ・ 悩み事や聞きたいことがあれば、記載願います
 ・ また、他の四柱推命の占い師に見てもらったことがあ
  り、何か納得できないところがあれば、その旨を記載い
  ただければ、どこに問題があるのかを私なりに再解釈
  させていただきます。

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