|
|
蔵干とは、くわしくは月律分野蔵干(げつりつぶんやぞうかん)といいます。
「天は一水を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生じた」と
いわれますように、天があり、地があって、はじめて万物が地球上に生まれ
ました。
この原則と同様に、聖人が蔵干を考えられましたのも、四柱命式表を1
個の小天地と考え、天干は天とし、人間にあっては父とし、地支は地とし、
人間にあっては母とし、その父と母が交接することによって、私たちがこの
世に生を受けましたように、地支の中には、2個ないし3個の天の気を受
けた干があるとされ、この隠された干が蔵干であります。
したがって、今後、運勢を鑑定していくうえでは、この蔵干の役割は非常に
大きなものがありますので、見逃すことはできません。
ここからは、蔵干の算出方法について説明します。
なお、蔵干の意味合いなどについては、次回以降に譲ることといたします。
具体的な蔵干の求め方
◇ 生まれた日が、該当月の月節日時分から、
何日目に当たるか、日数の深さ、浅さを計ります。
◇ 具体的には、下の図の@かAの計算の方法になりますので、よくご理
解下さい。
(1) 「当月」の「節入日時分」より前の日の生まれた場合には、生まれた
日から「前月」の「節入日時分」までの日数を計算します。
※ 具体的には下の表の@の期間になります。
(2)「当月」の「節入日時分」より後の日の生まれた場合には、生まれた
日から「当月」の「節入日時分」までの日数を計算します。
※ 具体的には下の表のAの期間になります。
月 律 分 野 蔵 干 表
地 支 |
初気の期間と蔵干 |
中気の期間と蔵干 |
本気の期間と蔵干 |
子 |
10日3時間半 壬 |
--------- |
以後翌月の月節まで 癸 |
丑 |
9日3時間 癸 |
3日1時間 辛 |
以後翌月の月節まで 己 |
寅 |
7日2時間半 戊 |
7日2時間半 丙 |
以後翌月の月節まで 甲 |
卯 |
10日3時間半 甲 |
--------- |
以後翌月の月節まで 乙 |
辰 |
9日3時間 乙 |
3日1時間 癸 |
以後翌月の月節まで 戊 |
巳 |
7日2時間半 戊 |
7日2時間半 庚 |
以後翌月の月節まで 丙 |
午 |
10日3時間半 丙 |
9日3時間 己 |
以後翌月の月節まで 丁 |
未 |
9日3時間 丁 |
3日1時間 乙 |
以後翌月の月節まで 己 |
申 |
7日2時間半 戊 |
7日2時間半 壬 |
以後翌月の月節まで 庚 |
酉 |
10日3時間半 庚 |
--------- |
以後翌月の月節まで 辛 |
戌 |
9日3時間 辛 |
3日1時間 丁 |
以後翌月の月節まで 戊 |
亥 |
7日2時間半 戊 |
7日2時間半 甲 |
以後翌月の月節まで 壬 |
|
■ それでは蔵干を実際に求めて見ましょう
◇(2月2日10時10分)−(1月5日21時12分)の具体的な計算式
2月中の期間(1)= 2日と10時間10分
1月中の期間(2)= 30日と24時間(1月は31日間あります)
−5日と21時間12分(1月の月節日時分)
=25日と 2時間48分
合計期間=(1)+(2)= 2日と10時間10分
+25日と 2時間48分
=27日と12時間58分
■ その日数と時間が計れますと
「月律分野蔵干表」の地支から右蘭をみて、どの範囲にはいっているかに
よって蔵干を求めます。
◇ この表の見方は、 たとえば月支が「丑」であれば
・ 「丑」の「月節日時分」から「9日3時間」までは、初気の「癸」が蔵干
となり、
・ 「9日3時間」を越え、月節日時分から「12日4時間」までは、
中気の「辛」が蔵干となり
※12日4時間=9日3時間+3日1時間
・ 「12日4時間」を越えれば、次(寅)の月節日時分まで、
本気の「己」が蔵干となる。
というふうに見ます。
◇ 「月律分野蔵干表」は、あくまで、月支の中に含まれている蔵干を出
すためのものですが、他の年支、日支および時支にも、同じように適用
します。
先ほどの日数計算では、27日と12時間58分でしたので、
○生年地支(申)の右蘭をみてみますと、「本気の期間と蔵干」に該当
し、「庚」が求められます。
○生月地支(丑)の右蘭をみてみますと、「本気の期間と蔵干」に該当
し、「己」が求められます。
○生日地支(申)の右蘭をみてみますと、「本気の期間と蔵干」に該当
し、「庚」が求められます。
○生時地支(巳)の右蘭をみてみますと、「本気の期間と蔵干」に該当
し、「丙」が求められます。
月 律 分 野 蔵 干 表
地 支 |
初気の期間と蔵干 |
中気の期間と蔵干 |
本気の期間と蔵干 |
子 |
10日3時間半 壬 |
--------- |
以後翌月の月節まで 癸 |
丑 |
9日3時間 癸 |
3日1時間 辛 |
以後翌月の月節まで 己 |
寅 |
7日2時間半 戊 |
7日2時間半 丙 |
以後翌月の月節まで 甲 |
卯 |
10日3時間半 甲 |
--------- |
以後翌月の月節まで 乙 |
辰 |
9日3時間 乙 |
3日1時間 癸 |
以後翌月の月節まで 戊 |
巳 |
7日2時間半 戊 |
7日2時間半 庚 |
以後翌月の月節まで 丙 |
午 |
10日3時間半 丙 |
9日3時間 己 |
以後翌月の月節まで 丁 |
未 |
9日3時間 丁 |
3日1時間 乙 |
以後翌月の月節まで 己 |
申 |
7日2時間半 戊 |
7日2時間半 壬 |
以後翌月の月節まで 庚 |
酉 |
10日3時間半 庚 |
--------- |
以後翌月の月節まで 辛 |
戌 |
9日3時間 辛 |
3日1時間 丁 |
以後翌月の月節まで 戊 |
亥 |
7日2時間半 戊 |
7日2時間半 甲 |
以後翌月の月節まで 壬 |
|
■ 干合とは、陽干と陰干が手をつないで、他の五行になることをいいます。
これらの解釈や考え方などについては、今後の講義で説明していきます
が、 ここでは、カルテの作成に必要な干合だけ説明します。
隣接する同士の干で、下の「干合表」の関係があれば、干合するといいま
す。 ただし、日干だけは、隣接しなくても、どの天干(年上、月上、時
上)とも干合するとみます。
◇ 隣接するとは
・ 年上天干と月上天干
・ 年支蔵干と月支蔵干
・ 月支蔵干と日支蔵干
・ 日支蔵干と時支蔵干
をいいます。
干 合 表
干 合 |
干合の象 |
甲 − 己 |
(土象になります) |
乙 − 庚 |
(金象になります) |
丙 − 辛 |
(水象になります) |
丁 − 壬 |
(木象になります) |
戊 − 癸 |
(火象になります |
これに照らし合わせますと、該当する干合はありません。
あとは、その蔵干をカルテに記載するだけです。
ここまでのところをノートに追加記載しますと、青色の部分になります。
(男子) 昭和44年2月2日 午前10時10分生まれ
【三合等】
−−−
【支 合】
申−巳
【七 冲】
−−−
【三 刑】
巳×申
【干 合】
−−−
|
立
運
|
節入後
27
日
13
時
間 |
空
亡
寅
・
卯
|
格
式
名
|
生
時 |
|
生
日 |
|
生
月 |
|
生
年 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
丁
巳
|
丙
|
戊
申
|
庚
|
乙
丑
|
己
|
戊
申
|
庚
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
水
0
|
金
2
|
◎
土
3
|
火
2
|
木
1
|
五
行
表 |
|
|
|
|
============================
★次のメールでご依頼ください。⇒
★メールでの記載内容
・ 性別と生年月日時刻(生まれ時刻不明でも可)
・ 悩み事や聞きたいことがあれば、記載願います
・ また、他の四柱推命の占い師に見てもらったことがあ
り、何か納得できないところがあれば、その旨を記載い
ただければ、どこに問題があるのかを私なりに再解釈
させていただきます。
★【1万円】で申し受けます。
★なお、振込先などについては、お申し込みがあった際に、お知らせします。 |
|
|