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【第6回目講義(初級編)】
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第6回目講義

七冲について
 
(1) 七冲が意味するもの
 
(2) 七冲とは、どういう状態のことか
 
(3) 七冲作用の強弱


三刑について
 
(1) 三刑の種類
 
(2) 三刑が意味するもの


空亡について
 
(1) 空亡の作用
 
(2) 通変星に及ぼす影響


羊刃について
 
(1) 羊刃の種類
 
(2) 羊刃が持つ意味
 
(3) 羊刃の吉凶両面の作用


生剋化合の原則について



   1 七冲について

  地支七冲とは、十二支のうち、ある地支から順に数えて七番目に該当す
 る陽支と陽支、または陰支と陰支同士が、互いに剋し合う形を言います。
 たんに七冲とも言います。

 下表の例のように、すべて対角線上の対象の地支ということになります。
 方位の対角線上のにある相手の地支は、すべて五行では、水剋火とか、
 金剋木になるような相剋関係になり、かつ、陽は陽、陰は陰同士の同性
 の剋になって対立し、戦争の状態になります。

 だいたいは、仲の悪い支同士の代表的なもので、常に争っているような状
 態で、変化、移動、動揺、戦争のような状態です。

 地支七冲を方位的にもう少し説明しますと、北の正位「子」は、南の正位
 「午」と、ちょうど対向しており、かつ、子から順に時計回りに数えまして、
 丑、寅、卯、辰、巳、午と七番目に当たり、五行におきましても、子は「陽
 の水」、午は「陽の火」で、いわゆる水剋火となって、水と火の戦闘状態に
 なります。









  肉親や人事関係のことがら、あるいは各種の事象問題につきまして、各ポ
 ジションごとに次のような因果関係があります。

(1) 年支と月支の七冲

  @ 父子の不和ならびに意見の相違の内在。
  A 祖先や親の援助が得られにくい。
  B 先祖伝来の仕事とか、父の業務を受け継がない。
  C 早く家を出る事情が発生する。
  D 格式が破格する条件に入らない。
    ことなどが考えられます。

(2) 月支と日支の七冲(とくに重要)

  @ その人の基本運命の上に波乱が起きやすい。
  A 夫婦のあいだに考えの違いがあるか、夫婦不和が予想される。
    時運がきますと、離婚同様の別居生活をする事情が発生するか、
    ときには生・死別するようなこともあると判断します。
    ただし、男性の場合は軽く、女性の方はその意味するところが強いと
    します。
  B 情緒不安や迷いが起こるとかの精神的動揺がおきやすい。
  C 健康に恵まれにくいか、なにか持病があるなどして健康上に問題が生
    じやすい。
  D 破格の条件にはいる。
    などが考えられます。

(3) 日支と時支の七冲

  @ 子どもの力を得られにくい。
  A 配偶者と子どものあいだに不和がひそむ。
  B 自分の老後になにか不安な要素がひそむ。
  C 子どもが早く家を出るような事情が発生しやすい。
  D 破格の条件にはいらない。 
    などの意味が考えられます。

(4) 日支と年支の七冲

  @ 父子の相剋が内在する。
  A 自分の配偶者と自分の両親とのあいだが良くない。
  B 破格の条件に入らない。
    などと判断できます。




(1)吉神は、七冲して不利となりますが、凶神は、七冲によって逆に吉とな
   るとする説もありますが、こういう説は採用しません。


 ■ 七冲といいますのは、そこに戦闘状態が存在するということでありますので、
  運命的にしろ、運勢的にしろ、いずれも不利・不和になることは免れませ
  ん。
  また、子と午の七冲があれば、戦闘状態になり、この戦闘状態の勝敗は
  「午」の方が「子」に剋されて負けてしまうと思われるかもしれませんが、七冲
  そのものには、勝敗はなく、両々相傷むこととなって、「午」のエネルギーも
  「子」のエネルギーもダメージを負う結果になるとみます。

  ※「両々相傷む」とは、両方の因子が同じように傷がついて、共倒れに
    なるようなことを表現します。

 
(2) 七冲関係にある地支の一方が空亡すれば、空亡も七冲も解消してし
  まうという説もありますが、理論的根拠にとぼしいため、採用しません。


 ■ こういう場合には、事態を余計複雑にして、運勢的、あるいは運命的
   にガタガタしたものになりやすいと見ます。

【七冲を採用しない場合】
「年支と時支の七冲」と「月支と時支の七冲」は、
 「遙冲(ようちゅう)」といって、離れたポジション同士の関係となり、
 たとえ影響があっても作用は弱いため、採用しません。



 (1) 
「子と午」、「卯と酉」は四正に該当する地支であり、方位の対角線上
  にあることと、五行の相剋にもなっていますので、
七冲の作用は相当強い
  と見ます。

 (2) 
「寅と申」、「巳と亥」は四長生に該当する地支であり、方位の対角線
  上にあることと、五行の相剋にもなっていますので、
七冲の作用は強い
  見ます。

 (3) 
「辰と戌」、「丑と未」は四墓に該当する地支であり、方位のうえでは
  対角線上にありますが、同じ土の五行でありますので、
五行の相剋関係
  は成立しません。

  ある場合には、土の冲は良好な作用をすると言われており、七冲作用
  といっても、やや上記のものとはニュアンスが異なると考えられます。
  ただし、
地支が辰、戌、丑、未で地支蔵干に戊か己が出た場合に
  は、本気生まれということになり、この場合には、七冲として採用し
  ます。


  @ 一つは、「雑気財格」、「雑気正官格」、「雑気印綬格」など、いわゆ
   る「雑気格」といわれるような特殊な格があり、このため、初気及び中
   気生まれの人の場合、七冲論を採用しないというのが理由であります。

  A ただし、これらの人でも、本気生まれであれば、七冲論を採用します。

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  り、何か納得できないところがあれば、その旨を記載い
  ただければ、どこに問題があるのかを私なりに再解釈
  させていただきます。

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