四柱推命学を無料で学べるネット講座
【第4回目講義(初級編)】
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第4回目講義

通変星 比肩について
通変星 劫財について
通変星 食神について
通変星 傷官について
通変星 偏財について
通変星 正財について
通変星 偏官について
通変星 正官について
通変星 偏印について
10 通変星 印綬について


   8 正官について





              日干と正官との関係について
日干
(陽)

(陰)

(陽)

(陰)

(陽)

(陰)

(陽)

(陰)

(陽)

(陰)
正官
(陰)

(陽)

(陰)

(陽)

(陰)

(陽)

(陰)

(陽)

(陰)

(陽)
【正官の特質】

【重要ポイント】
正官は、日干を陰陽配偶で剋す関係(例:日干甲から辛をみるよ
  うな場合)の通変因子でありますが、日干と陰陽和合する関係か
  ら「有情の剋」と言われています。

自分を正しく剋す「有情の剋」とは、自分からすれば規律束縛を受
  けることであり、これは何も法律による規制をさしているだけではな
  く、先祖から正しく規律される場合なども含まれます。
  この結果、長男の役割を担い、家を後継するとか、あるいは、会社
  の後継者として社長になるような意味もあります。
  日干が正しく剋されるということは、地位、名誉、権力につながりや
  すく、しぜん社会的に良い立場におかれやすく、先祖や父母の恩恵
  が厚いです。

 ■ 日干を有情で剋すとは、日干(自分自身)が横道に外れないよう、正
  しい方向に教え導く因子の働きをすることであり、この結果、正官のある人
  は、正義感と道徳心が発達し、反省心などが強いのも特徴であります。
  自分自身のわがまま、奔放さを、道徳を垂れて情によって忠告助言してくれ
  る関係でもあり、この正官によって克己心とか自制心が養われ、反省心の
  厚い人となります。
  国にあっては、憲法や法律に該当する因子でもあります。

 ■ 正官があって、その働きが良好な人は、優等生タイプの人で、誠実、几
  帳面で、勤勉実行形の人ですが、やや形式ばることと、石橋を叩いて慎重
  になりやすいです。

 ■ 女性の場合、正官は夫の因子であり、この正官が良好に働けば、良い
  夫に恵まれるとみます。
  正官が夫の因子になるのは、妻は夫に正しく律せられて夫にしたがうという
  のが、原始の姿であるからです。
  偏官および正官とも夫の因子と見ますが、正官は正夫であり、偏官は偏夫
  とみます。ただ偏官があって正官がないばあいには、偏官を正夫とみますが、
  カルテ内に正官と偏官がともにあれば、異性関係に問題を生じやすいとみま
  す。



(1)正官の性質

【重要ポイント】
人間の性質は、月支通変星で7割、日支通変星で3割の割合
  で強く働くと見ます。
月上通変星は、うわべの性質とか、見た目の性質をあらわしていま
  す。
 

@ 温厚篤実、品行方正で、万事につけて細心緻密で入念に事を処理
 する人です。

 ◇ 正官は自分を正しく規制するところから、何ごとも真面目に取り組み、上
  手の手から水を漏らさないように、あらゆる方向に手を打って、仕事にしても
  私生活にしても失敗しないように石橋を叩いて臨む人です。

A 理屈が先行して、空気が読めず、面白味のない人です。
 ◇ 非常に理屈っぽい人で、何ごともきちっとしていないと気がすまず、相手に
  もそれを求めようとします。
 ◇ 仕事でも自分の価値基準に合わせて、相手を従わせようとしますが、そ
  れが相手を不愉快にさせたり、また相手が考えている以上に仕事の段取り
  を詰めようとしますので、相手に嫌がられます。
  この結果、周囲の空気が読めず、浮いたような存在になりやすいです。
 ◇ 四角四面で、ユーモア精神が不足し、周囲を楽しませようとするようなこ
  とはできず、肩の力を抜いた交際ができない人です。

B 秘密主義で、やや冷たい人です。
 ◇ 自己を剋す関係から、たとえ親しい仲になっても、自分のことは積極的に
  しゃべらず、秘密主義になってしまい、冷たい印象があります。
 ◇ 仕事などでは、真剣に真面目に取り組むため、周囲からの信頼は厚いで
  すが、物事を柔軟に考えることが苦手なため、人情とか、人を思いやる気持
  ちが少し欠け、冷たい印象を与えます。
 ◇ 自分がこうしようと決めたら、自分がそのことにとらわれすぎて、周囲が見え
  なくなり、自縄自縛にかかります。

(2)正官の働きが悪い場合

正官が太過して強すぎる場合

 ◇ 引っ込み思案で周囲を気にし、気分は専一性を欠き、絶えず萎縮して
  決断力に乏しく男らしさに欠けます。強いものには絶対服従して、ひたすら
  おべっかを使います。
 ◇ 自分より弱いものには権力を振りかざし威張りたがる人です。そしてやたら
  に肩書きを欲しがり役職等には必要以上の執着を示し、町の名士になりた
  がります。
 ◇ 事業をしても大成することはなく、一生失業の域を出ることはできません。
 ◇ 家庭では完全に家長面をしますが、いったん困難なことが出現しますと、
  その解決を他に依存して弱点を家族の前にさらします。



正官が弱すぎる場合

 ◇ 性質は愚鈍にして誠実性が薄く才気も乏しいです。また反抗心が強く他
  人との和を保つことができず、孤独に陥りやすいです。
 ◇ 何かと新しいことをやりたがりますが、統率力、説得力に弱いため、独りよ
  がりに終始し、失敗の憂き目を見ることが多いです。
 ◇ それでも自己反省することが少なく、その責任を他に転嫁し名利を得るこ
  となく不平不満の一生を送りやすいです。
 ◇ 家庭では子に恵まれることが少なく、あっても賢良の子とは言えません。



(3)月支正官の能力発揮の方向性

 ◇ プライドが高く肩書きに執着しますので、人に頭を下げて相手に何かを頼
  むような仕事はできないため、公務員、教育者、学者など堅実な仕事に適
  性があって、その方面で能力を発揮するでしょう。

 ◇ 組織の中で出世することを第一義と考えていますので、出世街道を上が
  るごとに仕事に対するモチベーションは高まります。

 【適性・適職】
  ・ 政治家、法律家、裁判官、弁護士、判事などの司法や行政関係の
   仕事
  ・ 設計業、造船業、建築業、土木業などの分野


(4)月支正官の恋愛の方向性

 ◇ 男女とも、温厚篤実で礼儀正しいため、当然、恋愛においても相手の耳
  もとで愛を囁いたり、こまめにキスをして、愛情を確かめ合うようなことは苦手
  です。

 ◇ 甘いムードづくりをして恋愛を楽しむような人ではないため、相手の恋人に
  よっては面白くない人だと印象を与えることもありますが、無理に恋を盛り上
  げて演出させようとしても、あなたには肩の荷が重いので、あなたの真摯な
  態度を見せるほうが良いでしょう。

【ポイント】
女性で、日支や月上に偏官がありますと、多情で何人も恋人がい
  ないと落ち着かない人がいますので、留意してください。


(5)日支正官の配偶者のタイプ

 【男性】

 ◇ 良妻賢母型で、家政の処理などは安心して任せられる責任感の強い女
  性を好みますが、付き合うにはちょっと地味で羽目を外さないような生真面
  目な女性です。

 【女性】

 ◇ あまり面白みはありませんが、品行方正で真面目な男性を好みます。


(6)月支正官のお金の取り扱い方

 ◇ 非常にきまじめで手堅い生き方を目指していますので、ギャンブルをすると
  か遊びにお金を遣うようなことはせず、無駄な出費はしないため、ややケチの
  部類に入るでしょう。

 ◇ 経済観念も発達していることから、お金も大切にしてそこそこは貯めるでし
  ょうが、同僚との付き合いも大事に、時には、ファッションに凝るとか、ギャンブ
  ルや遊びでパッとお金を使うすべも知っておきましょう。

 ◇ 堅物な人間では誰も相手にしなくなりますし、お金の使い方を知らない
  人は、いくら優等生であってもつまらない人間に見られますよ。

 (金運アップ)

 ◇ 石橋を叩いて渡るような堅実な人生を目標としているので、投資とかギャ
  ンブルなどには手を出す人ではありませんので、大きなお金を貯めるようなこ
  とはできなくても、小金は残るでしょう。間違ってもリスクのあるような危険な
  賭けはしないことです。


実 例 診 断

 以下の実例では、性格のポイントだけ記載しています。

1 1965年(昭和40年)8月6日 生時不明 女性

  
【月支正官、日支偏官で官殺が混雑している事例】

 ■ 命式の解説
  ◇ 月支に正官と日支に偏官が並び、女性としては良好な形態にはなって
   いません。
  ◇ 日干のエネルギーは、月上の劫財のみが助けになっていますが、強い根
   もないため、弱いと判断されます。
  ◇ 全般的な傾向としては、多少内向的か消極的な面が指摘できます。
   細やかな仕事に精力を傾けますが、永続性が期待できにくいです。
   きれい好きでせっかちなところもあります。異性問題に興味が強く、簡単に
   男性に近づくようなところがあります。
  ◇ 見た目も劫財の影響で、執拗に自分の考えにこだわります。


 
 
 
 

 




 





 





 





 





  





 



 



 


 




 



2 1968年(昭和43年)2月2日 生時不明 女性


 
【身弱で月支が正官の事例】

 ■ 命式の解説
  ◇ 月支と年支に正官があり、さらに年上の正財から生助を受け、この正官
   は強いと認定できます。
  ◇ 日干のエネルギーは、月上の劫財が支えになっているとはいえ、地支に
   強い根もないため、相当弱いと判断できます。
  ◇ 全般的には、感情が安定せず、バランス感覚に欠けますが、思いやりが
   厚く慎み深いところがあります。
   子どものしつけなどはしっかりしています。(子どもの因子である食神を劫財
   が生助している。)
   地位や立場を守る気持ちが強く、組織の優等生的存在になる可能性が
   ありますが、やや気力が弱すぎます。
  ◇ 見た目の性格は劫財が影響し、ややちゃらんぽらんなところもあります。


 
 
 
 

 




 





 





 





 




未 





 



 



 


 



 



3 1968年(昭和43年)12月13日 生時不明 女性


 
【月支正官が傷官から剋されている事例】

 ■ 命式の解説
  ◇ 月支正官は空亡していることと、傷官が3個から剋されて、ほとんど瀕
   死の状態になっています。
  ◇ 一方、日干は月上の印綬と日支に強い根が1個あり、やや弱い程度
   となっています。
   このため精神気力はやや弱く、消極的に終始しやすいです。
  ◇ 全般的な傾向としては、傷官が3個あることから、やや意地悪いところ
   があって陰湿さを心の奥に秘めています。
   へんに頑なな姿勢をつらぬくことがあります。
  ◇ 見た目は月上印綬の影響で、角がなくおとなしいか、石橋を叩いてわ
   たる式で最後までがんばります。


 
 
 
 

 




 





 





 





 





  





 



 

 


 







 



4 1965年(昭和40年)5月27日 生時不明 女性


 
【月支正官で、正官が多い事例】

 ■ 命式の解説
  ◇ 月支正官で、地支に正官が3個並んで、正官は相当強いと認定でき
   ます。同じ地支からでた正官でありますので、太過しているとまでは見なく
   ても良いです。
  ◇ 一方、日干は月上に比肩がひとつありますが、地支に根もないため、相
   当弱いと判断できます。
  ◇ 全般的な傾向としては、いささか抑圧感があり線が細く、活気に乏しい
   です。こまやかな仕事に能力を出しますが、永続性は期待できにくいで
   す。責任感は強いですが、耐えられない弱さがあります。
   また、型にはまった考えしかできない面があります。
  ◇ 見た目は月上比肩の影響で、思い立ったらすぐ行動するか、口の悪さ
   があります。


 
 
 
 

 




 





 





 





 





  





 



 



 


 


 

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