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日干と印綬との関係について
日干 |
甲
(陽) |
乙
(陰) |
丙
(陽) |
丁
(陰) |
戊
(陽) |
己
(陰) |
庚
(陽) |
辛
(陰) |
壬
(陽) |
癸
(陰) |
印綬 |
癸
(陰) |
壬
(陽) |
乙
(陰) |
甲
(陽) |
丁
(陰) |
丙
(陽) |
己
(陰) |
戊
(陽) |
辛
(陰) |
庚
(陽) |
【印綬の特質】
【重要ポイント】
印綬は、日干を陰陽配偶で生じる関係(例:日干甲から癸をみる
ような場合)の通変因子であるため、「有情の生」とも言われ、 自
分を正しく育ててくれるということは、まずは母であり両親であります。
日干を正しく生じるということは、財産でも権力でもなく、名誉であ
り、人望と人徳であります。
人は財産や権力がある間は従い、それらがなくなれば離反するのを
常としますが、人望だけはその人から奪うこともできず、あげることも
できず、生まれながら身に備わっているものであり、何の財産もなくて
も、人はその名声や人望によって集まってくるものです。
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■ 自分を正しく生じてくれるのは、真理であったり宗教であり、あるいは学問
であったり芸術であり、けっしてオカネではありません。
本当にその人が世の中から尊敬を受けるのは、オカネがあるからではなく、そ
の人の身に備わった人格であります。ですから、印綬は人格を磨く因子とも
言われています。
■ 日干にたいして名誉や人望を正しく与えつづけるためには、興味本位で
はなく、正統な学問や知識を会得する必要がありますので、学術的な研究
意欲が盛んな人が多いことと、生来的な頭のよさを持っている人がいます。
このため、学問、芸術、芸能、あるいは、アイディアや創造力が発達し、ま
た、天から授けられるインスピレーションなどにも優れたものを持っています。
■ この印綬が官星から生助されますと、非常に良好な形の一つになり、目
上や社会からの後援があり、子供からも孝養を受けます。
■ 印綬が太過するのはよくなく、男女とも子供との縁に問題が出やすいこと
と、母とも縁が薄くなりやすいです。
■ 印綬があって、その働きが良好な人は、聡明で穏やかであり、人情に富
んだ人になりますが、悪く働けば、自己過信が強く、そのくせ何でも人に頼っ
て依頼心が強まり、人の機微を理解できない人となります。
【重要ポイント】
人間の性質は、月支通変星で7割、日支通変星で3割の割合
で強く働くと見ます。
月上通変星は、うわべの性質とか、見た目の性質をあらわしていま
す。 |
@ ナチュラルな頭の良さがあり、方正堅実で穏やかな人です。
◇ 日干にたいして名誉や人望を正しく与えつづけるためには、興味本位で
はなく、正統な学問や知識を会得する必要がありますので、学術的な研究
意欲が盛んで、生来的な頭の良さを持っている人がいます。
◇ 印綬は人格を磨く因子ですから、性格も聡明多智で慈愛があり、穏やか
で先祖を敬います。
A 名誉と伝統を重んじ、先祖を大切にします。
◇ 印綬そのものが学問と名誉を表現しているだけに、名誉に強くこだわるた
め、どうしてもプライドが高く、負けず嫌いになります。
プライドは少し抑えるように心がける必要があり、プライドが表面に出過ぎま
すと、周囲との調和が図れなくなる恐れがあります。
◇ 学問は過去のことを学ぶことから始まるため、新しい考え方や新しいやり
方に即座に飛びつくようなことはせず、まずは手堅く伝統を重んじます。
◇ 印綬は直接的には母親とか両親と見ますが、大きな意味では先祖であ
り、また、その上の天につながるものであり、その天から守護されているため、
先祖を大切にする気持ちも強いです。
◇ 偏印も学者に向いていますが、印綬と偏印の違いをひと言で表現するな
ら、印綬は象牙の塔で学問のみの追及を主としますが、偏印はマスコミ関
係に出ては、自説を主張して、社会を煽動するようなマルチ学者と言える
でしょう。
B 穏やかで注意深いですが、いざとなると図太さを発揮します。
◇ 印綬は日干にエネルギーを補給する因子ですので、外に向って自分を強
く押し出すようなことはなく、大体は穏やかで心根がやさしいです。
◇ やや自己過信と依存心の強いところがあって、自分で決断するようなこ
とは少ないと言えます。
◇ ただおっとりタイプとは言え、多少のことには動じない冷静沈着さも兼ね備
えています。
印綬が太過して強すぎる場合
◇ 性格は意志弱く少しのことでも動揺して右往左往します。
奮発心も活動力もないのに、我がままで気位のみが高く、自分本位にもの
を考え、不平不満を弱い者に当たり散らすところがあります。
ちょうど家庭内暴力の見本みたいところがあります。
◇ 自主独立の能力がなく、依存心ばかりが強く何をしても長続きしないで
す。
◇ 慈悲の心も少なく、ケチなくせに外飾性が強く世間を非常に気にします。
◇ 家庭では、平素病気がちで妻にその生活を依存し、子縁もなく、晩年孤
独となって一人寂しい生活を送ります。
印綬が弱すぎる場合
◇ 性質は偏屈ですが善良で親切心もあって他人が困っていると、進んで助
けたりします。
◇ 自尊心を傷つけられると、闘争心を燃やして損をする場合がありますの
で、注意が必要です。
◇ 文才、学問及び芸術的才能もそこそこ有し、それによって身を立てること
もできます。(ただし、大家・名人にはなれません)
◇ 依存心もあり、親と離れることを喜ばず、自主独立の気力に欠けるところ
があります。
財にも子縁にもいくらかは恵まれ、小福小吉の命です。
◇ 知識欲が旺盛でプライドが高いため、手堅い知的職種が向いており、教
師、コンピューター関係が良いでしょう。会社や組織に入るなら、あなたの才
能を活かせる企画、アイディアを必要とする分野、あるいはイマジネーションを
必要とするような分野も良い。
【適性・適職】
・ 教育者、学校の先生、大学教授、コンサルタント
・ 文学者、俳優、製造業
◇ 男女ともプライドと名誉を大切にし、人柄も落ち着きのある紳士淑女です
ので、恋愛も派手なものではなく、静かに進行していく感じです。
恋人に対する思いやりも厚く、恋人の気持ちを尊重してデートなどもします
が、恋愛自体は慎重すぎて、もの足りないかもしれません。
◇ 慎重なだけに、家族の同意を得て交際することを望みますので、家族へ
の紹介は早いかもしれません。
ただ慎重さも度を越してしまうと、家族の知らないうちに恋愛が進み、結果
的に結婚間際まで報告しないこともあるでしょう。
【男性】
◇ 少々野暮ったいが、辛抱強い良妻賢母型で、年齢差に関係なく、母性
愛を感じるような心の優しい女性を好みます。
【女性】
◇ 無口ではあるが、ナチュラルな頭の良さがあって、包容力のあって紳士的
な男性を好みます。
◇ 印綬という因子は、自分に愛情を注ぐだけで、外に発散しないため、金
銭面でも、浪費することを嫌い、がっちり貯め込むタイプになりやすいです。
◇ もともとお金は不自由しないことが多いのに、ガメツイところがあって損をし
ているため、ケチもあまり行き過ぎますと、友達関係もギスギスしたものになり
やすいので、もう少し、リラックスした考え方で自分のためにお金を使ってみた
り、あるいは、飲み会や遊びなどにも思い切って使ってみたらどうでしょう。
(金運アップ)
◇ コツコツとがっちり貯め込むタイプですので、お金の苦労をすることはもともと
少ないでしょう。ただし、営業などが何かと忙しく飛び回るような職種では精
神が落ち着きませんので、お金を直接扱うような職種は避けましょう。
以下の実例では、性格のポイントだけ記載しています。
1 1968年(昭和43年)6月8日 生時不明 男性
【月支印綬で孤立化している事例】
■ 命式の解説
◇ 月支に印綬はありますが、劫財3個にエネルギーを盗まれ、弱まってい
ます。 ◇ 一方、日干は、劫財3個と印綬1個、それに強い根に支えられて、相 当強いと認定できます。 ◇ 全般的な傾向としては、劫財3個の影響で、自我の強さと高慢な気 風が強いと見ます。不屈の情熱があり、さかんな行動力があります。
ただ、つねに危機意識が強く、少々のことではふらつかない気持ちが強いで
す。時流に乗るのは遅いです。ものごとを学問的に深く考える人です。 ◇ 見た目も劫財の影響で、思ったことはズバリ言うような人です。
生
時 |
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生
日 |
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生
月 |
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生
年 |
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劫
財 |
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劫
財
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不
明
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己
酉
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庚
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戊
午
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丙
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戊
申
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戊
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傷
官
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印
綬
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劫
財
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長
生
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建
禄 |
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沐
浴
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2 1967年(昭和42年)11月3日 生時不明 女性
【月支印綬で日支に偏印が並んでいる事例】
■ 命式の解説
◇ 月支印綬で日支に偏印があり、そのうえ、月支が空亡して非常に好ま しくない形態になっています。
日支と月支の刑、月支と年支の刑もあります。
◇ 日干のエネルギーも、印星3個と劫財があり、そのうえ地支に強い根も
あって、相当強いと判断できそうですが、月支が空亡のため、中旺程度の
強さであると認定できます。 ◇ 全般的には、印星3個と劫財1個があって、身びいきで身勝手な人 で、そのうえ高慢の気質もひめています。
すこぶる元気がさかんで努力と執念でことを処理します。自意識が強く、
家庭的でなく、独断的です。
異種の印星が並んでありますと、心に迷いが多いとみます。
ユニーク性に富み、うまく要領をきかします。
◇ 見た目の性格は劫財が影響し、淡白さがなくねちっこいです。
生
時 |
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生
日 |
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生
月 |
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生
年 |
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劫
財 |
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偏
官
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不
明
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辛
未
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己
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庚
戌
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戊
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丁
未 |
己
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偏
印 |
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印
綬
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偏
印
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衰 |
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冠
帯 |
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養
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3 1960年(昭和35年)8月23日 生時不明 女性
【月支印綬で空亡している事例】
■ 命式の解説
◇ 月支に印綬があって、日支の偏官からエネルギーを補給されています
が、月支が空亡していますため、弱くなっています。 ◇ 一方、日干は年柱に比肩と印綬、それに建禄の強い根もあって、中 旺程度と認定できます。
◇ もし、月支に空亡がなければ、理想にかなった命式ではないかと推測で
きます。 ◇ 全般的な傾向としては、印綬が月支にあって年上に透出しています
ので、父母の縁が厚いことと、父母に対する依存心もことさら強く、やや幼
児性の抜けにくい人ではないかと思われます。
のんびりしていますが、全体的にバランス感覚は良いです。
上品な風格があって落ち着いているようでも、空亡によってやや間の抜
けたようなひょうきんなところもあります。
日支の偏官は、へんに気むずかしく、交際も上手ではありません。
◇ 見た目は月上傷官の影響で、神経質で、ちょっとピリピリしたところがあ
ります。
生
時 |
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生
日 |
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生
月 |
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生
年 |
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傷
官 |
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印
綬
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不
明
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癸
未
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己
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甲
申
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庚
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庚
子
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癸
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偏
官
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印
綬 |
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比
肩
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墓
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死 |
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建
禄
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4 1965年(昭和40年)3月14日 生時不明 女性
【月支と日支に印綬が並んだ事例】
■ 命式の解説
◇ 月支と日支に印綬が並び、そのうえ年上に偏印があるため、やや太過
気味であります。
◇ 一方、日干は印星3個からエネルギーを補給されていますが、やや偏
旺気味で、元気のある強さではありません。
◇ 全般的な傾向としては、印星が3個以上ありますと、何人かの親や義
理の親に縁が多いということで、逆に親と縁が薄くなって、孤独相のある人
です。思想穏健で、そのうえ慎重で持続力があります。
上品な風格があるとともに落ち着いた人です。
日支の印綬は、古風な考え方が目立ち新鮮さには欠けやすいです。 ◇ 見た目は月上食神の影響で、ものを分析するとか見る目にすぐれて います。
生
時 |
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生
日 |
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生
月 |
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生
年 |
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食
神 |
|
偏
印
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不
明
|
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丁
卯
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甲
|
己
卯
|
甲
|
乙
巳
|
庚
|
|
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印
綬
|
|
印
綬
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正
財
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病 |
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病 |
|
帝
旺
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『楽しく学べるネット講座の初級者用ソフト』の見本
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★メールでの記載内容
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・ 悩み事や聞きたいことがあれば、記載願います
・ また、他の四柱推命の占い師に見てもらったことがあ
り、何か納得できないところがあれば、その旨を記載い
ただければ、どこに問題があるのかを私なりに再解釈
させていただきます。
★【1万円】で申し受けます。
★なお、振込先などについては、お申し込みがあった際に、お知らせします。 |
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